博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
「総統!私は歩けます!」
1964 米英 オススメ度☆☆☆☆
キューベリックの名作を見ました。
なにか歯車がズレてる世界で、ストレンジラブ博士の狂った行動も、戦略空軍将官の言動もソ連大使の意地汚い行動も全て風刺のネタなはずなのに笑えないんですね。
第一にストレンジラブの出番の少なさとそれに反比例するキャラクター性の濃さと物語のキーパーソンさ。全ては基地司令の准将から始まったように見えるけど、実際はもっと中枢に原因があったかのようにも見える。
英軍の大佐も解放された時には狂ってる。なんか人間味がインフレを起こしてる感じでした。
「絶対に起こらない」世界線を見ちゃった気がします。
最後に。「重いよ」